お肉の1枚でわかる、上司の器の小ささ

異業種のビジネスオーナー達の相談に乗る中で、よく職場の人間関係の個性を「カラー」で分析するのですが、今回は私の知人(気配り上手な男性のレモンさん)が経験した、忘年会での少し笑えて恐ろしいお話です。

ある年、少人数のメンバー(黒の上司、シルバーの女性同僚、潔癖な黄緑、食通のオレンジ、そしてレモンの彼を含めた5名)で、自腹でちょっと良い「すき焼きコース」を食べに行きました。

実は、普段は面倒なことを一切しない「黒カラー」の男性上司が、なぜかこの日は自ら進んで店を予約していました。その理由は、グルメサイトのポイント、全員から集めた現金を手元に浮かせた状態での「自身のクレカのポイント」、さらには後日自分宛てに届く「リピーター特典のボトル進呈はがき」まで、あらゆるポイ活の2重3重取りが目当てだったのです。

そんな計算高い上司の横で、開始早々、注文にこだわるのは「オレンジ」の食通同僚。「この肉ならお酒はこれで…」と食材への蘊蓄(うんちく)を熱弁しますが、決して人におごる器はありません。その横では、事前に全員の好き嫌いを熱心にリサーチしていた「黄緑」の同僚が、テーブルの水滴を念入りに拭き、箸袋をきれいに折って箸置きを作り始めます。

一方で、場の会話に一切乗らず、ただ「シルバー」の女性同僚だけは我関せずのスタンス。面白い話の一つもしませんが、上司に逆らうこともなく、皿に来たものを淡々と胃袋に収めています。

周囲の空気に敏感な「レモン」の彼は、気を遣って自分の皿に肉を運ぶことすらためらい、ひたすらお玉役に徹していました。そして、追加の特上霜降り肉を鍋に入れたときに事件は起きます。

レモンの彼が引き上げたのは、誰が見てもその日一番の、見事な極上肉。自分の世界にこもるオレンジやシルバーを横目に、せめて隣のシルバーの女性同僚の小皿に分けてあげようとした、その瞬間です。

視線を感じて顔を上げると、そこには、個室の空気が凍りつくほどの「凄まじい眼光」で睨みつける黒上司の姿が……!

瞬時に身の危険を察知したレモンさんは、急いで「あ、どうぞ!」とその極上肉を上司の皿へと方向転換。すると上司は、待ってましたと言わんばかりにすぐさま皿を奪い取り、満足そうに口へ運んだそうです。

決済ポイントから部下の肉まで、すべてを「横取り」していく黒上司の執念。それぞれのカラーが独自の価値観で動く食卓だからこそ、1枚のお肉の取り分け方に、その人間の「器の小ささ」がこれ以上ないほど透けて現れるのだと学んだ夜だったそうです。

いかがでしたでしょうか? 今回登場した「黒カラー」タイプは、本来は高い目標達成力を持つ一方で、エネルギーが内向き(自己愛)に傾くと、このように目先の利益やマイルールを周囲に強要する歪みとなって現れることがあります。

逆に、周囲を察知する「レモン」タイプがその歪みのシワ寄せを一番に受けてしまいがちです。

職場の「なぜこの人はこんな行動をとるの?」という謎も、カラー分析の視点を持つことで、感情的にイライラせず『客観的なデータ』として冷徹に捉えることができるようになります。

あなたの職場の困った上司は何色ですか?

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