ある日突然大切な家族が朝おきたら冷たくなっていたら?
2021年の9月11日いつもの朝が一変しました。母から「お父さんが死んでるようだ」という一言で目を覚ましました。前日にコロナワクチンをうち体調が悪かったえむおuは夜中母が「お父さんがまたいつものように酔いつぶれている」ときいたとき「いつものことだから布団かけてほっといたら良いよ」と言ってしまったのです。
ひと 地名 時間 曜日 日々のニュースを”色”でみる共感覚者の”えむおu”です。
別れはある日突然に
今でもその時に早く救急車を呼んでいればよかった。と思い出すのも怖くその当時のことをこうやって文章に書いていても涙目になります。父の最初の異変は日頃さすがに酔いつぶれてもおしっこを漏らすようなことはなかったのですがその時は、酔いつぶれて寝ておもらししたのかな?と思ったのです。
死に近づくと血圧が低下して、体中の筋肉が緩むため、筋肉でできている尿道口や肛門も緩んでいく。体内に溜まっていたものが出るため亡くなったあとの体の中はきれいに空になる
死にゆく人の心に寄りそう
その時は朝になったら「また飲みすぎたんでしょう!」と文句いってやるぞっと軽い気持ちで気に留めなかったのです。でもその時ゆらして起こしてみていたら異変に気が付いたかもしれないと未だその瞬間に戻れたらと思うのです。いくらひとの生死が名前の色や数字でわかったとしても実際身近なひとで経験すると心肺蘇生や119番の方法すらパニックで忘れてしまいました。
よくお酒を飲み自分の部屋でテレビを見ながら過ごす父は、心臓病の悪化で何度か入院することが増えていました。昔から大酒飲みの喫煙者で自分の体を気にしない父に苛立ちが増えていました。
えむおuの部屋は父と同じ2階の部屋にあり、トイレに行くたびにえむおuの部屋の前で転んだり、飲みすぎると夜中にくるくる廊下で変な動きをして、認知症かと思ってしまうことがありました。起きている間はタバコを吸うために30秒おきにベランダのドアをあけたりしめたりする物音で夜は何度も目を覚ますことが続いていました。
夜中何度かお酒を取り上げてもまた部屋にいくと焼酎割りをのんでいたり、階段から何度か落ちて、救急病院に連れて行って頭を7針もぬったこともありました。そんなことが続いたある日、主治医のライトグリーンのドクターやオレンジのケアマネージャーに近況の状況を相談していたらホワイトのアルコール依存症の病院を紹介されました。しかし診断は依存症ではありませんでした。
介護とは「今まで必要とされていた場所をなくしたひとを励ますこと」なのだと思います。周りからだんだんと必要とされなくなってきたことを敏感に感じ取っていた父もまた生命力が落ちていきました。
父はレモン家系の紺赤の名前
父は農家のレモン家系に生まれた紺色の名前性質をもつ7人兄弟の長男でした。父の家系は父だけ母親が違い、亡くなる直前まで母親に捨てられたことをお酒を飲むと口にすることがありました。それを聞くたびに、親の愛情を幼少期にもらえなかった傷は一生続くのだと思いました。
そんな紺色の父は高校卒業と同時に家をでてホワイト北九州へ移りました。その後結婚を機に寒色ブルーの場所へと移住して人生の最終地に選びました。その当時から父は働き者でずっと特殊技術を活かして地元企業で75歳まで仕事をしていました。
亡くなる3か月前の6月の父の誕生日にはいつものように家族でお祝いをして動画をとってました。その時のメッセージ動画に「80歳お誕生日おめでとう!」といって笑顔でメッセージを残した父の本当の年齢は当時79歳 1歳サバを読んだ年齢をメッセージに残して3か月後に突然この世を去りました。
えむおuは名前からひとの性質や転機がみえます。紺色の父の名前を見る限り80歳の文字は見えませんでした。
父の名前は紺色赤 6.9.11の数字に影響します。
父が亡くなったのは79歳 9月 11日 朝の6時でした。(死亡検案書記載)
うちで亡くなった場合の流れ
突然家で大切な家族がなくなると以下の流れになります。
1.救急車を呼ぶ→救急隊員によって状態確認
2.その場で死亡→警察が引き継ぐ
3.刑事と鑑識(総勢6名)で現場調査
4.家族の事情聴取
殺人か病死か事故かわからない状態のときはこのような質問になります。
1.最近変わった様子は?
2.ひとに恨まれていたりトラブルは?
3.財布や金品の場所は?
4.なくなったものはないか?
5.家族のアリバイ
調査場所
◆ すべての部屋
◆ 故人の財布
◆ 体の状態
検視のため病院へ運ばれる
病院以外で亡くなった場合はほとんど検視に回されます。父の場合は2階で亡くなったため、2階から数名で運びおろし検視をする契約病院へ移送されました。
警察の調査が終わったあとの流れ
1.検視後引き取り時間の知らせがあり葬儀場の決定を促される
2.検視を担当した病院に死亡診断書の受け取り(検視費用は40,000円)
3.葬儀社の決定 死亡検案書を取り葬儀社に遺体の引き取り依頼
えむおuはネットで葬儀社選びました。コロナ渦ということもあり家族葬でこじんまりという本人と家族の希望をかなえるため「小さなお葬式」というサービスで申込みを行いました。
「小さなお葬式」とは都市部で家族葬をメインにした総合サイト
当時地域別にみると寒色ブルーのこの土地には葬儀社の登録は2社しかなく、(2023年5月現在は1社のみ)はっきりいってどっちがどうよいかわかりませんでした。近場で名前が知られているという点と自宅にかけつけてくれた知り合いがそこの会員だったためホワイト性質をもつ葬儀社を選択しました。
実際地元で葬儀にいく機会もなく、サービスを比較をしたこともなかったえむおuは葬儀社の選択は生きている間に自分できちんとしておくべきだとその時初めて痛感しました。病気で亡くなる場合にはある程度亡くなるまでに時間に余裕があり、亡くなる時期がわかりますが突然死はいつだれが遭遇してもおかしくありません。実際こういった葬儀の話しをすると縁起が悪いといわれ当人がいる場合は話す余地もないことも多いです。幸いえむおuは数年前に父にエンドレスノートを買ってお誕生日に渡していました。葬儀が終わった後に父の部屋を片付けていたときにそのノートを発見して答え合わせすることで心が救われました。エンドレスノートを書くことは自分だけでなく残された家族双方にメリットがあります。
葬儀社の選択は生きているうちにする理由
切羽詰まって決めると費用のランクアップ地獄に陥ることがあります。よくこういった慌てて決断する場面だと後から言った言わないということが起きるため葬儀社では録音しながら話を進めたいといわれました。冠婚葬祭でかかる費用の話をするときは余裕があるときにする理由は、すでに大切な家族が亡くなっている場合は葬儀社の提示されたランクより下げることに罪悪感を感じるのです。そういった遺族の心理はひとつひとつの葬儀にかかる費用のランクを決定する場合に作用し、費用が当初よりかなり高くなっていきます。
亡くなった本人の希望がたとえ簡素な葬儀だとしても、本人が決定していない以上費用のランクアップに対抗できないのです。そのため葬儀に関する選択は生前に自分がしたほうが良いという結論です。
亡くなったあと、病院や警察に引き取りにいくだけでも別途料金が発生し、亡くなり方が事故や自殺で何日か経って発見された場合は「エンバーミング 」という亡くなったひとを綺麗にする費用15万~25万かかります。綺麗に化粧をしたり、服を着せたりしてお別れするためですが、眠ったまま逝った姿であっても最後くらいキレイにしてという心境になります。夏でも冬でもドライアイス代が6万 祭壇や壺、花や棺、なにからなにまでランクがありそれをその日のうちにすぐに決めないと火葬場の順番に間に合いません。2日間のプランでも時間の余裕はなく1日葬ではもっと大変になることでしょう。
小さなお葬式できめたこと
1.登録している葬儀社
2.プラン(1日か2日か)
3.お坊さんの有無
葬儀社で決めること
1.火葬場の予約日
2.会員になるか否か
3.お経の種類 お坊さん有無
4.来客数
5.エンバーミングの必要か否か
6.壺・棺・祭壇・司会者・花・香典返し*2の選択で費用単価が異なる
もし生前葬儀社を決めていた場合は3~6は決める必要はなく、平均100万の費用のうち本人が生前で25%~30%仮払する会員などに入れば多くの特典も受けられ、遺族の金銭的時間的負担が軽減します。
会員費用について
例 寒色ブルーの場所にある葬儀社3社会員料金
ホワイトG
会員料金 38万(3,000円/月)10%程度の解約手数料が発生する可能性あり
黄色紫S
会員料金 24万(2,000円/月)別の葬儀社から移る場合は解約金負担制度あり
黄色ピンクP
会員料金 貯金感覚の積立で個人差あり 解約金はなし 田舎では根強い人気
家族葬 平均100万程度 生前会員の場合通常より30~40%off
お坊さん費用は6万~(別途支払い)初七日までの御経は済ませておくと良い
生前会員で25%費用前払い後差額は喪主が香典と預貯金保険で補う
長年親が付き合いがある田舎ではなく移住や他県から来た若い世代が喪主をする場合の情報取得方法は基本ネットからの口コミか、病院からのオススメの葬儀社を選ぶでしょう。いざというときに前もって自分の目で見て決めた葬儀社で行うことで、親族に連絡をしたり、故人の思い出の写真を家の中から探してきたりする家族の時間や手間をとらせることなく、余計な費用も出さなくてすみます。
自分の最後を決めることは残されたひとへの最後の孝行
今思えば生前の父は県内の北部にある格式ある寺に執着していたため、生きているうちに葬儀の準備をすると話しても、まだまだ元気だといって家族の選択には従わなかったと思います。亡くなる数年前まで片道60分往復2時間もかかる実家がある田舎にいき、寺に寄付をしていましたが誰もこないような場所にある昔購入した墓に入るつもりでいたのでしょう。墓にいくだけでも山を登り、祖父や祖母がなくなっても自分ですら墓参りいくことが少ない場所にありました。
父が生まれた場所は格式高い寺が密集する場所にあり、その中でも父が崇拝するお寺は葬儀にお坊さんを3名ほど呼ぶ風習があります。高僧で葬儀に呼べば1人費用は70万ほどかかる場合があり、祖父は地元のJAで葬儀を行ったときは300万近くの費用がかかったそうです。いくら香典があるといってもお坊さんの費用を合わせると通常の2倍~3倍以上の葬儀代になる計算です。
とにかく田舎の風習にはお金がかかります。現在誰も住んでいない家でも、建物があるだけでその集落にかかる管理費や寺の修繕費の寄付請求がきていました。その合間には池の掃除などの肉体労働提供もあります。そういった「田舎の風習」に恐怖すら覚えるほどでした。
田舎には末端にいけばいくほど格式高い風習(行事)にお金を使う場所が多く残っています。死後初盆から初七日その後50年も続く風習や伝統儀式に使う飾りひとつでも10万円もします。本来、葬儀に来てくれるひとや、残された家族を思うなら故人になる身としては来てくれたひとに最大限敬意を払い、おもてなしできればうれしいですし、もしえむおuが死んで悲しんでいる家族にはなるべく葬儀準備や来客者の対応で心労を増やしてほしくないと思うのですが生きている間に好き勝手する人は死んでもそこは気が付きません。
都会に住んでいれば突然田舎で暮らす家族が亡くなるかもしれませんし、自分が亡くなるかもしれません。そういったときにどれほどの費用がかかり、何をしたら良いかこのブログで参考になれば幸いです。
香典返し選びや維持管理費削減のコツ
香典返しには九州の有名なお菓子や食をお送りさせていただきました。過去香典を包んだ際、香典返しにもらうものがどれも大差ないものが多いので、自分が選べるならこういったものがいいというものをチョイスしてみました。手間暇かかるからという理由で葬儀社の品で済ませず、3000円や2000円の香典でも自分がもらってうれしいものを選びました。おかげで評判は良かったです。
選んだ返礼品購入先は
もち吉
大分県物産協会 由布院燻製工房
墓は永年管理付の納骨堂を選択しました。
家族が年齢を重ねても行きやすい納骨堂
余生で選んだ町が一望できる場所
宗派は問わず
宗派に合わせた名付けとお経
費用は
現金一括20万~100万円(カード払NG)
納骨堂のランク 個室なし棚配列型20万 個室あり1人用ロッカー型30万 通常100万
御経代などは都度1000円~ 支払いはユーザーの財布事情にお任せ価格
えむおuの納骨堂は最大収納骨数5人で100万でした。自分の後はいないのでこちらをチョイスしました。年中冷暖房あるお部屋で管理してくれ、お参りにくる人にも楽しんで帰ってもらえる立地にしました。
自宅にはこじんまりした仏壇とクリスタル位牌
こちらの注文もネットですませました。コンパクト仕様で持ち運び自由自在の仏壇で、父の趣味がさつきの盆栽いじりだったのでブラックの桜柄の仏壇に、位牌にもキレイな花をちりばめました。
購入先ヤフーショッピング
ゲキヤス仏壇店
仏縁堂
家族葬といってもかかる費用はピンキリ
家族葬(来客数20名以内)+香典返し82名+納骨堂+仏壇位牌など
総合計で1,972,630円 家族葬+納骨維持管理
内訳は えむおuの例
死亡懸案書作成代4万
葬儀代60万(お坊さんお経代別途6万円)
返礼品25万(もち吉・湯布院ハム工房)
納骨堂100万(戒名付)
仏壇代13,700円
位牌8,930円
70代後半では大半のひとが保険は満期になり医療介護の方へかけ替えている頃です。えむおuの父の保険は日本生命に加入していましたが70歳過ぎたら満期になり解約 解約した分でソニー生命の医療に加入 死亡後30万がでました。また、えむおuが会社で介護保険(4900/月)掛け捨てに加入していましたが、頑張り屋の父は7か月の入院生活をしても、介護認定でがんばりをみせ介護1 介護保険は介護2ではないとでませんので全く使うこともなくこの世を去っていきました。
余生に向けた準備
今回突然家族が亡くなってわかったことがあります。余生を過ごす場所を選んだら、生前に亡くなった後のこともきめておくことが大切だと思いました。ひと付き合いによって葬儀に呼びたい人数で費用も振れ幅があります。一人暮らしをしていた場合は亡くなった部屋の片づけ費用も負担しなければなりません。そのためにもどのくらいの費用が実際かかり、突然なくなっても良い状態に生前にある程度のことは自分と家族で決めておきましょう。またケアしてくれる周りにいるひととの相性によってもかなり余生の過ごす時間の充実感が違ってくることがあります。
個人ですること
生前に葬儀内容を決める
エンドレスノートに希望を書いておく
費用は200万程度準備しておく
地域ですること
【地元の企業の返礼品を増やす】
香典返しの種類に地元の商品が少ない→数の把握が困難で余れば業者へ返品する考えのため
解決策
葬儀社のHPに地元の返礼品製造会社を増やし提携する
地元商品のPRや製品開発で地元貢献につながる
提携先からも葬儀社に顧客が呼べる
返礼品の幅は広く長期に渡るためリピーターが増える
【余生ケアするひとにスポットをあてるマッチング】
葬儀社や福祉施設を選ぶなら、病院やケアマネ、福祉施設の医師や職員のクロスマッチングが必要
毎月通う病院や、いざというときにメンタルケアするケアマネ、四六時中お世話になる施設職員との相性はかなり重要。
例1 えむおuの父の担当ドクターSはライトグリーン性質がある。患者の感情や気持ちを汲み取ることが苦手なロジカルな思考をもつ医者。この医者に何かを伝えるときには結果から短い時間で話す必要があるが、父の付き添いで病院にいくエンジ性質をもつ母は気持ちをきいてもらいたいタイプ。オレンジのケアマネも担当ドクターと合わず、えむおuが毎回伝えたいことを箇条書きで紙に記して診察日に持たせてました。
例2 大腸検査のスペシャリストリピート率90%を誇る消化器科のスーパードクターAはゴールド性質がある。県外からの定期健診の予約が数年先までうまるほど。理由としてはユーザーに寄り添う姿勢と丁寧な診察と説明 大腸検査は通常麻酔をして行う場合が多い中、最低限の口と喉の麻酔で患者が起きたまま検査を行い説明をする。大腸検査は体質によって3年~5年に一度検査が必要となるため県内外から定期的に多くのリピーターが押し寄せてくる。
家族葬といってもとてつもない心労と費用が家族にのしかかります。余生を過ごす場所を決めたら葬儀社の選択や、知らせてほしいひとをエンドレスノートに書き、費用の準備はしておきましょう。